WOODY PUDDY

ウッディプッディ物語⑮ 381枚の名刺 ― 次の戦い

  • LINEで送る

名刺381枚 ― 次の戦い

東京ギフトショー4日間の展示会が終わりました。

正直、最初はどうなることかと思いました。
人生で初めての展示会。
周りはすべて知らない会社。
知らない人ばかり。

まるで大海原に小さな船で出たような気分でした。

しかし、ふたを開けてみると――
予想もしなかったことが起こりました。

4日間で集まった名刺。

381枚。

百貨店。
大手量販店。
雑貨専門店。
問屋。
全国の小売店。

六甲アイランドの店舗では決して出会えないような方々と、
次々と名刺交換をしていきました。

「これは面白いですね」
「このままごと、他と違いますね」
「木なのがいいですね」

そして多くの方が手に取ったのは、やはりままごとシリーズ でした。

理由ははっきりしていました。

磁石(マグネット)です。

当時のままごとは、ほとんどがマジックテープ。
ところがウッディプッディは磁石。

包丁で切ると

「カチッ」

この感触が違う。

切れ味が美しい。
ゴミがつかない。
長く使える。

展示会の来場者は、この違いをすぐに感じ取りました。

つまり――

多くの人を引きつけたのは
たった一つの違いだったのです。

展示会のブースでは、
「かわいいですね」
「これ売れますよ」
という声が何度も聞こえました。

六甲アイランドの店舗とは、まったく違う世界でした。

嬉しい悲鳴です。

しかし、展示会が終わった帰りの新幹線で私は別のことを考えていました。

机の上には381枚の名刺

「さて、これをどうするか?」

展示会は終わった。

しかし――

本当の仕事は、ここから始まる。

電話か。
手紙か。
訪問か。

どうやってフォローするか。

この一手を間違えると、
すべてが消えてしまう。

私は名刺を一枚一枚見ながら、
次のアクションを考え続けていました。

ウッディプッディにとって、次の勝負が始まろうとしていました。

  • LINEで送る