こんにちは!
ウッディプッディの木のマイスターです。
今回は、ちょっと真面目に「木」に関するお話を書こうと思います。しっかりお話すると一日では足りないので、テーマに分けてお話をします。
今回は「天然木」と「無垢材」について。
家具選びの時など、みなさんよく耳にするのではないでしょうか?実は、お店の人でも誤った認識をしていることが少なくありません。
仕事柄、私はよく家具屋さんを見て回っています。
そこで、店員さんが合板のことを「無垢材です」と堂々と説明している場面に遭遇します。特に子どもの学習机を販売するシーズンに、頻繁に遭遇するイメージがありますね。
ですが実はコレ、間違いなんです。横で話を聞いていると、誤った説明をされるお客さんが不憫に思えてしまいます。
横から割って説明したい気持ちをぐっとこらえつつ、代わりにここで、一般的な家具によく使われる代表的な材料をあげたいと思います。
1)「突き板」…天然木を薄くスライスし合板の表面に貼ったもの
2)「ベニヤ(合板)」…天然木をスライスした単板を繊維方向が互い違いに直交するように複数枚を重ね、接着剤で貼り合わせ一枚の板に加工したもの
3)「木質ボード」…天然木の繊維やチップを固めて板状にしたもの
4)「集成材」…小さい木材(5cm以下)を貼り合わせたもの
5)「巾はぎ材」…無垢板を巾だけを貼って作った広い板
6)「一枚板」…丸太から切り出したそのままの板
ざっと大きく分けるとこんな感じになります。
「天然木」とは、書いて字のごとく天然の木材のこと。つまりこれら全ては「天然木」に分類されます。
「無垢材」とは、一本の丸太から角材や板を直接必要な寸法に切り出したもの。先ほどの1〜6において「無垢材」に分類されるのは5)「巾はぎ材」と6)「一枚板」の2種類が該当します。
そして、小さな木の破片や薄い板を集め接着剤で貼りつけて大きな寸法の部材としたものは「木質材料」となります。
無垢材の長所は、それが生きているということ。当然、寿命がありますが、数百年~千年という非常に長いもの。
では、なぜ木は長生きできるのか?それは、生きるための機能が単純なため単純であるが故に天候、気象条件など自然環境によって寿命が決まるのです。
木の「くせ」をいかし、自然に逆らわない使い方をすることが、
木を長く、上手に使うこつなのです。それを考え、活かすのが私たち家具職人の腕のみせどころなのです。
木が反ると書いて「板」とは良くいったものです。
反らない板はないんです。そして人間と同じようにどの木にも個性があり、長所短所があります。性質も木目もおとなしくて扱いやすいけど個性に乏しい優等生タイプの木材から木目はすごく美しいが、クセが強い個性派までさまざまです。そこが木の難しいところでもあり、人と同じように興味がつきないところです。
木は成長する過程で、天候の変化など様々なことが起こります個体差があるので、同じ木目は二つとしてありません。世界にひとつだけの家具となります。
天然素材を、人の手で作っていることから精密さ・均一性を求めることが難しく、交換をご希望になられてもご要望をお受けできない場合があります。
限りある自然の材料を大切に使うということからもご理解頂けますようお願い致します。
そんな願いもあり、今回は「天然木」と「無垢材」についてお話させて頂きました。未来を担うこども達に木のぬくもりを伝えたいのです。それが、WOODY PUDDYの願いです。
宜しくお願い致します。