武田真理恵さん,手作りおもちゃ,コラム,ウッディプッディ

武田真理恵さん,手作りおもちゃ,コラム,ウッディプッディ

 

みなさんこんにちは!

ギフトラッピング・手作りおもちゃ専門家の

武田真理恵(たけだまりえ)といいます。

 

普段はラッピング講師として

本の執筆や講演を行なっています。

少し前には、TBS系列

『マツコの知らない世界』

にて、マツコ・デラックスさんに

“ラッピングの世界”の魅力をお伝えさせて

いただいたこともあったり。

 

それはさておき、

明日2月26日は何の日か

みなさんご存知ですか?

「2(ツー)2(ツー)6(ム)」=「包む」

語呂合わせで「包装の日」なのです!

 

ラッピングは、送る人も、もらう人も、

それぞれが嬉しい気持ちになれる

とってもステキなもの。

 

ですが、開封した途端にお役御免、

ポイッ…と捨てられてしまうことがほとんど。

でも、それじゃもったいない!

 

そんな思いから、今回は

「ラッピングバッグを再利用したおもちゃ」

として、0歳や1歳ころから楽しめる

「ポットン落とし」の作り方をご紹介します!

 

手を使うほど、子どもの感覚が育まれる

 

まだうまく移動ができない赤ちゃんにとって、

「手を使うこと」は、新しい世界を認識する

ためにとても大切な動作です。

 

そして、今回ご紹介する「ポットン落とし」は

徐々に手の機能が多様化する1歳頃のお子さんに

ピッタリのおもちゃ。

 

袋の中の見えないおもちゃを、手の感覚だけを

頼りに探り、取り出して答え合わせをする。

袋を別の何かに見立てて、出し入れする行為に

ストーリーが生まれる。

 

おのおのが自由な発想と視点で遊ぶことは、

感覚や探索意欲を掻き立て、やがてそれは

好奇心自立心など、生きる上で欠かせない

能力の基礎作りにつながっていきます。

 

「ポットン落とし」の作り方

 

【用意するもの】

・1L牛乳パック×1つ

・ラッピングバッグ×1つ

・手のひらサイズのおもちゃ×好きな数

 

1.牛乳パックを切って、一本の帯を作る

 

 

牛乳パックを開き

上から下に切り込みを入れて

パカっと開くと「十字」の形にします。

 

そこから2つの面を切り取とって

一本の長い帯を作ります。

 

2.直径10~13cm程度の輪っかを作る

 

 

帯の両端をくるんと巻いて

両端をテープで留めると、

一つの大きな輪っかが出来上がります。

 

この輪っかがおもちゃを出し入れする

口のサイズになりますので、お子様の

手の大きさに合わせて調節してください。

 

3.ギフトバッグに輪っかを通す

 

 

輪っかをギフトバッグに通して、

写真のような状態にします。

 

上に行くほど袋の体積が増えて、

下に行くほど逆に狭くなります。

 

大きすぎるとお子様の手が届かないので、

こちらもお子様の腕の長さに合わせて

調節してください。

 

4.袋の口で輪っかを包み込む

 

 

ギフトバッグの入り口部分で

牛乳パックの輪っかを包むように

巻き込んでいきます。

 

形を整えれば完成です!

 

 

デコレーションでもっと可愛く!

 

「なんか物足りないなぁ〜」

と感じたモノづくり好きな方は

さらに進化させてもOKです。

 

でき上がったポットン落としに

デコレーションを施し、

自分だけのオリジナルデザインを

作りましょう!

 

段ボール、紙コップ、新聞紙、

ゴミの日に捨てようと思っていた

いろんな端材だけでも、工夫一つで

可愛く変身できます!

 

 

今回は例として、ダンボールを

切り貼りしてクマさんを作ってみました。

 

おもちゃの他には、鉢植えラッピングや

小物入れなど、お家のインテリアに

仲間入りさせてあげてください♪

 

遊び方1:モミモミ・ガラガラ遊び (0~1歳ころ)

 

「出し入れの遊びはまだ難しいかな?」

そんなお子さんには、シンプルに

おもちゃを袋につめこんで

「モミモミ」と感触を楽しんだり、

「ガサゴソ」と袋を振って

音や動きを体感しましょう。

 

木のおもちゃは小さなお子さんには

まだ少し重たいかもしれませんので、

内容物を調節しながら、寝っ転がって

いる時のお腹の上に乗せてあげたり、

ハイハイする時の背中に乗せてみたりと、

体のいろいろなところで感触や重さを

感じさせてあげるのもOK。

 

少し成長すると、一瞬持ち上げては

床に置いての繰り返し遊びが

できるようになります。

 

大人目線では「これだけ?」と思うことも、

この世界にやってきたばかりの子どもに

とって、体の感覚をフル稼働させることは

心身の基礎を作る大切なプロセスです。

 

遊び方2:形合わせ遊び (1歳〜2歳ころ)

 

もう少し大きくなってきたら、

絵合わせ感覚で遊べるゲームがオススメ!

 

同じ大きさ、同じ形のものを複数セット

用意して、片方を袋の中に入れます。

 

「これと同じものを出してみて!」

と、片方のものを見せて、

手探りしながら同じものを探索する

といった感じです。

 

ウッディプッディのさんのおままごと

食材だと、大体が2つに切り分けられる

仕様なので、この遊びにはピッタリですね!

 

身近なもので、楽しく作る、楽しく遊ぶ

 

今回は、牛乳パックと袋を再利用した

「ポットンおとし」をご紹介させて

いただきました。

 

作り方の例ではウッディプッディさんの

不織布を使用したギフトラッピングを

使用しました。

 

手触りも良く、小さな子どもが

おもちゃとして使うのにもぴったりの

素材なのですが、もちろんみなさんの

お家にある素材でも大丈夫です。

 

私が大切にしているモットーは

身近なもので、楽しく作る、楽しく遊ぶ

ということ。

 

ぜひ身の回りのものを使って、

余裕があればオリジナリティあふれる

デコレーションも施して、

お子さんと一緒に楽しい時間を

お過ごしいただけたら

とっても嬉しいです!

 


 

ライター:武田真理恵

ラッピングコーディネーター、おもちゃコンサルタントマスター。著書に『とことんあそぶっく とことんラッピングあそび』(チャイルド社)など。幼稚園教諭、保育士、モンテッソーリ教師としての経験をもとに、子どもを対象とした造形教室や、保育社の養成などを行う。『TVチャンピオン』『マツコの知らない世界』など、TV番組をはじめとするメディア出演も多数。

 

『とことんあそぶっく とことんラッピングあそび』

https://www.child.co.jp/book/41.html