木のおもちゃとプラスチックのおもちゃどっちがおすすめ?

お子様へのおもちゃを選ぶ上で、素材は非常に大切なポイントです。

多くのおもちゃは木製品とプラスチック製品に分かれます。子どもの安全や成長を考慮し、どのようなおもちゃが適しているのかを見極めるには、こうした素材のメリットを知る必要があります。

そこで本コラムでは、木製おもちゃとプラスチックおもちゃの魅力や選ぶポイントなど、それぞれの特徴を紹介していきます。

木のおもちゃの特徴と魅力

五感を刺激し成長を促進

木のおもちゃは、自然素材ならではのぬくもりや香りが楽しめることが大きな特徴です。

木製品は自然なあたたかさがあり、子どもが触れたときに安心感を抱きやすいと言われています。さらにブロックやスティックをたたくときに生まれる優しい音や自然な木目、木の質感や材質を楽しむことで、視覚や触覚の発達を促す効果も期待できます。自然素材特有の心地良さが、木のおもちゃの人気のひとつです。

ブロック・木玉といったシンプルなデザインのものが多いですが、こうした形状は想像力を活かした遊び方を引き出します。自由に組み合わせや役割を決めることによって、想像力だけでなく、集中力や探求心を育てるきっかけになります。

五感への刺激や自分で考える遊び方は、脳の発達や想像力の育成に役立つとされています。

安全性と耐久性

木のおもちゃは、素材自体が頑丈で割れにくいことから、長期間使い続けることができます。何度落としても壊れにくく、小さな破片が出にくいため、安全性が高いという評価があります。

特に無塗装の製品や自然由来の安全塗料を使用したものは有害化学物質への懸念が少なく、子どもが舐めたり触ったりしても安心して遊ばせることが可能です。健康に対する懸念が少ない点は、小さなお子様のいる家族にとって大きなメリットとなります。

また、長く使っていると角が少し丸みを帯びるなど、使い手によって風合いが変化していく楽しみもあります。木のおもちゃは手入れや定期的なメンテナンスをすることで長持ちするものも多いです。こうした経験から、物を大切に扱う姿勢や修繕して使い続ける精神を、自然と学ぶことにもつながります。

木製おもちゃの種類

木のおもちゃには非常に多くのバリエーションがあり、年齢や興味に合わせて選択肢が広がります。手作りの風合いがあるもの、シンプルな形状のものから少し複雑な仕掛けを持つものまで、子どもの成長段階に応じて選べる自由度の高さが魅力です。

ここでは、代表的な製品をさらに詳しく見ていきます。

赤ちゃん向けのラトルや歯固め

0歳から遊べる木のおもちゃといえばラトルや歯固め。やわらかな木材を使ったものが多く、赤ちゃんの口に触れても安心安全な設計が施されています。シンプルな作りでも、赤ちゃんは音や形状への興味から集中して遊び続けることができます。

木の歯固めは適度な硬さと天然素材の安心感があり、プラスチックの歯固めとは異なる心地よさが感じられます。小さな赤ちゃんほど、五感を刺激する素材との接触が成長にとても良いとされます。

おもちゃを振ったときの音や、口に触れたときの感触が、赤ちゃんの日常に新鮮な刺激をもたらします。

積み木・ブロック・パズルなどの知育玩具

木製の積み木やブロック・パズルなどは、組み立てる過程で子どもの空間認識力を高めたり、問題解決力を養ったりする効果があります。多くは1歳から遊ぶことができ、自分なりの答えやゴールを考え立体を認識していくため、子供の最初の知育玩具としてもおすすめです。

パズルであればピースをはめ込む順番や形の特徴を把握する必要があり、手先の器用さを育てる点でも有効です。また、達成感を得ることで自信や自己肯定感の向上にもつながります。

外国製のデザイン性に優れた木のおもちゃや、安全性が高い日本製の積み木など、贈り物にも人気が高いです。

コミュニケーションを育てるおままごとセット

2~4歳ごろから遊べる木のおもちゃでは、おままごとや知育玩具が人気です。

木製のおままごとセットやごっこ遊び道具は、見た目があたたかく、本格的な道具を意識した作りが人気を集めています。おままごとをしながら子どもは日常の行動を模倣し、社会性やコミュニケーション能力を育てるきっかけとなります。

木の調理器具や食材などは壊れにくく、長い期間使い続けられるため、飽きにくいという特長があります。また、塗装においても安心安全な基準を満たしている製品が主流で、おもちゃを口に入れてしまったり舐めてしまう年齢の子どもでも比較的安心です。

質感のある木製品に触れながらごっこ遊びをすることで、手先の運動能力を鍛えたり、道具の扱い方を自然に学ぶこともできます。子どもの独創性を引き出す遊び場面が多いため、兄弟や友だちと一緒に楽しむこともできるでしょう。

プラスチックおもちゃの特徴と利点

カラフルなデザインと軽量性

軽くて丈夫なプラスチックは、幅広いカラーリングと豊富な機能が特徴です。軽量であることから小さな子どもでも持ちやすく、落としてもケガにつながりにくいため、持ち運びにも便利で外出先でも気軽に遊べます。

大量生産がしやすいことから価格も比較的手ごろな場合が多く、種類の豊富さも魅力の一つです。キャラクターものなど、子どもの好みに合わせた商品展開が豊富です。

一方で、プラスチックは劣化しやすい素材でもあり、割れやすい製品や化学物質のリスクがある製品も存在するため、選ぶ際には安全基準を満たしているかどうかを確認することが大切です。特にリサイクルプラスチックを用いたものなどは、品質や安全性にばらつきがある可能性も指摘されています。

複雑な構造や先進的な遊び

プラスチックは成型の自由度が高いため、沢山のパーツを組み合わせたり、精巧なディテールを再現しやすい素材です。これにより、細かいキャラクター造形や、動きのある仕掛けを盛り込んだ商品が生まれています。

例えば、歯車が回る仕組みやスイッチを押すとパーツが動くなど、一見複雑に見える構造を子どもが楽しみながら探求できるのがプラスチックおもちゃの特長です。

音や光を出す仕掛けを取り入れやすいという利点もあります。センサーやボタンを活用し、歌やメロディ、光のアニメーションなどでインタラクティブな遊びが生まれます。

電子技術が使われているおもちゃや、複雑な形状を実現しているおもちゃなど、木製にはない先進的な要素を活かした製品があるので、子どもの興味や学習意欲を刺激する仕掛けが充実している点をポジティブに評価する声も少なくありません。

プラスチック製おもちゃの種類例

プラスチックおもちゃは、フィギュアやセット商品、水遊び用のアイテム、電子機能を備えたものまで、ジャンルを問わず幅広く展開されているのが特長です。

キャラクターグッズや流行のテーマに合わせた商品など、集める楽しみを味わえるのも魅力の一つです。

はじめてのおもちゃとしても扱いやすいため、衛生管理や安全機能が備わった商品から選ぶようにするとより安心です。

お風呂用玩具や収納しやすいアイテム

プラスチック素材は水に強いため、お風呂で使うアヒルの人形や水鉄砲などの玩具として適しています。水遊びの楽しさをさらに広げるアイテムとして、季節を問わず重宝します。

また、軽量かつパーツが取り外せるものも多く、使った後のお手入れや収納が簡単です。コンパクトにまとまる収納しやすいおもちゃは、室内外の持ち運びやすさでもメリットを感じられます。

音や光の出る電子おもちゃ

プラスチック製おもちゃは電子機能と相性が良く、ボタンを押すと音や光が出る仕掛けが取り入れやすいのが特長です。特に乳幼児期から音に興味を示す子どもは多く、メロディや効果音に合せて体を動かすことで、リズム感や反射神経を刺激します。

複数のセンサーが働く知育玩具など、高機能な商品も増えているので選択肢は豊富です。

一方で、小さなパーツや電池ボックスが露出していないかなど、安全面への配慮が重要です。年齢に合った難易度のものを選び、無理なく遊べるようにしましょう。

二つのおもちゃの比較

おもちゃの安全性について

木のおもちゃは丈夫で破損が少なく、小さなパーツが外れてしまったり壊れて鋭利な部分ができたりするリスクが低いといわれています。さらに塗料も安全性の高い商品が多く、口に入れても比較的安心です。

長い期間使用できるため、子どもの年齢が上がっても捨てることなく下の子どもや親戚へ譲るなど、継続的に利用しやすいことも魅力です。木は自然素材であるため、最終的には土に還る特性を持ち、生産過程や廃棄時の環境負荷が比較的低いと考えられています。
最近はSDGsの観点からも、長く使えるという点や再生可能な資源である木材を活用したサステナブルなおもちゃが評価されています。


プラスチック製のおもちゃは国内外の安全基準をクリアした商品が多く、安全であると認められた素材が主流です。一方で、リサイクルプラスチックや粗悪な塗料が使われた製品も存在し、化学物質や危険な小片が含まれるリスクが指摘されています。購入の際には、パッケージや説明書に記載されている「認証マーク」をチェックすることが大切です。
また、劣化に伴い亀裂や破片が生じる可能性があるため、定期的な点検と買い替えのタイミングを見極めることも重要です。特に電子部品を含むおもちゃは電池による事故の予防も気を配りましょう。

安全性の面では、木製品のほうが自然素材ゆえに有害物質のリスクが低いとされます。しかしまずは、メーカー標準や国際規格を確認することが大切です。「認証マーク」にはSTマークやCEマークといったものがあり、これらを取得していれば、一定の基準を満たしている証拠として信頼度が高まります。

STマークは日本の玩具安全基準をクリアした製品に付与されるマークで、玩具としての安全性がテストで確認されています。CEマークは欧州連合(EU)の安全基準を満たしている商品に表示されます。プラスチックおもちゃの場合、化学物質や塗料についての検査が行われているため、マークが付与されていると安心感が高まります。

価格とコストパフォーマンスの比較

木のおもちゃは製造に手間がかかることもあり、プラスチック製に比べて比較的高価なことが多いです。しかし、壊れにくく何年も使えることで、トータルのコストパフォーマンスは必ずしも悪くありません。

プラスチック製のおもちゃは安価で入手しやすい反面、破損や経年劣化が早い製品もあり、買い替えのサイクルが短くなる可能性があります。気軽に種類を増やせるメリットも見逃せないため、家庭の予算やライフスタイルによって選択が分かれるでしょう。

最終的には、子どもの興味や遊び方、長く使い続けたいかどうかなどを総合的に判断し、コストをどのように考えるかを決めることが重要です。

まとめ

木製品は感性や温かみを育む要素が強く、壊れにくく長く使える点に魅力があります。一方、プラスチック製はカラフルでコスパが良いものが多く、複雑な仕掛けや電子機能を実現しやすいのが特徴です。

木製とプラスチック製の特徴を踏まえて、目的や年齢に合ったおもちゃを選び、どちらも子どもの発達や好みに応じて使い分けると、遊びの幅がさらに広がるでしょう。

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