子どもの「やりたい!(好奇心)」を「もっとやりたい!(向上心)」につなげるコツ

 なんでもやりたがる好奇心いっぱいの子どもたち!でも・・夢中になっていると思ったらすぐに飽きてしまうこともよくありますよね・・。

 そこで、ママのちょっとした声掛けや環境の整え方で、子どもの好奇心をかきたて向上心につながるコツをお伝えします。

1.子どもの新しい出会いや発見を一緒に楽しみましょう

 身の回りの小さなことでいいんです。おもちゃがポトンと落ちる音・触ったことのない手触り・はじめてみる色…子どもの身の回りに起きることは子どもにとってははじめての出合いと発見がいっぱいです。「あれ?」「何これ?」そんな風に思ったら顔をあげてママの方をきっと見るはず。私たち大人にとっては当たり前の日常がはじめてであふれる子どもたちの出来事を、一緒に楽しんでみてください。「子どもってこんなことに興味を持ったり、こんなことを面白がったりするのか~」なんていう驚きとともに、可愛さや愛おしさを感じるでしょう。顔をあげた子どもに「きれいな音だね」「おもしろいね」と同じ目線にたって言葉をかけることで、子どもはもっともっと発見を楽しめるようになります。

2.子どもの「やりたい」をとことんやれる環境を整えましょう

 新しい出会いや発見を楽しむ子どもは、自分の好きなパターンを見つけると驚くほど何度も何度も繰り返し、飽きることなくやり続けます。私も子どもが小さいころは同じ絵本を何度も何度も読んで、よく飽きないものだな~と感心していました。同じパターンを繰り返すということは、いつも結果が同じところにたどりつく…自分のやったことに対して結果が約束されているという安心感を得るためだと言われています。そして、納得すると自分でそのパターンから「卒業」します。それを、もうできるようになったからと親がやめさせたり、次のステップにすすめようとすると子どもは「やりたい」を追求できないまま終わってしまうことになります。不完全燃焼では「やりたい(好奇心)」を次につなげることは難しいかもしれませんね。

3.子どもが「やりきる」まで見守りましょう

 子どもが大人では理解できないほど、同じパターンを繰り返すことをただ「見守る」ことがとても大切です。子どもの「できた」は子どもが決めるのです。私たち大人が決めるのではありません。自分が納得するまで「やりきる」、それを見守ってくれるママがいる。やりたい気持ちややりたいのにうまくできない気持ちによりそって励ましてくれるママがいると、子どもは「もっとやりたい(向上心)」と、どんどんチャレンジするようになります。大人が次々与えなくても大丈夫!子どもたちは自分で見つけて自分でチャレンジするからこそ、達成感を重ね自信をつけていくのです。子どもが「できた!」と笑顔で顔をあげるまで、ただ「見守る」それだけで、子どもはどんどんと自分の力で成長していきます。

最後に...

私たち大人はどうしても子どもたちにあれこれ教えたくなるものですが、子どもがいかに自分で見つけたことに思いっきりチャレンジできる環境を整えることの方が大切です。子どもの「やりたい(好奇心)」を「もっとやりたい!(向上心)」につなげるために与えすぎず、教えすぎず・・そんな子育てを心掛けてみませんか?

 

村上三保子 Mihoko Murakami

2歳からのこども料理教室「こどもカフェ」主宰
「上手につくる」ことより「楽しくつくる」をコンセプトに、
7,000人以上のママに料理を通して子育ての楽しさ、
子どもが自立する子育て法を伝え、
教室のリピート率は9割を超えている。
幼稚園、保育園など講演多数。
「おはよう朝日です」(朝日放送テレビ)などのメディア出演もあり。

2020年10月初著書「ようこそ!子育てキッチンへ」出版

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