木目にもシーズンがあります

2010-08-26

こんにちは!

ウッディプッディの木のマイスターです。

今日は「木目」の話をします。

木には年輪があって、年輪は、バームクーヘンみたいに、

木を横に切ったときに見えるたくさんの円の重なりのことです。

木目は気を縦に切ったときに出る模様のことで、

切り出すときの方向によって、さまざまな模様となって現れてきます。

日本は四季があるので、育った季節によって性質に特徴がでてきます。

春から夏にかけて成長する部分を夏目、

秋から冬にかけて成長する部分を冬目と呼びます。

夏目は柔らかく(木の密度が薄い)、冬目は硬く(木の密度が高い)なります。

実は、狂いの生じる原因は、夏目と冬目に関係があるんです。

夏目は、スポンジ状でやわらかい為、水分も簡単に浸透します。

逆に冬目は、硬く緻密な構造で、水分を通しにくくしています。

つまり、木はスポンジ(夏目)と防水シート(冬目)を、

交互にに重ねた状態になっているのです。

無垢板は、生きて呼吸をしていますので、

表面から吸収する水分でスポンジ部分(夏目)が膨張したり、

反対に水分を放出してスポンジ部分が乾燥し縮小する、

といった変化が絶えず起こっていることになります。

この密度が板の表裏で違ってくることで、

板目では木の密度が表と裏で違うために反りが生じます。

そして、柾目では板の密度が表と裏で違いが少ないために、板が反りを起こしにくいのです。

日本建築ではこの特長を利用、または解消する方法も古来から蓄積されていてました。

昔から、人は木の性質をうまくいかして生活に利用してきたんですね。


この記事をシェアする:

Facebook
Twitter