WOODY PUDDY

ウッディプッディコラム

【食育クイズ11月号】テーマ&プレゼントは「カボチャ」!

食育クイズとは?

木製玩具ブランド「ウッディプッディ」が月に1度開催する、食べ物に関するミニイベントです。その月の旬の食材をピックアップし、コラム、レシピ、クイズをお届けします。クイズの正解者のうち抽選で3名様に、テーマの食材がモチーフとなったおままごとのおもちゃをプレゼント!お気軽にご参加ください。

11月のプレゼントは「かぼちゃ」



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大きく3つの種類に分かれるカボチャ

【日本カボチャ】

黒くてボコボコと凹凸がある、野球のグローブのような形が特徴。伝来したばかりの頃はこちらが主流でしたが、現在では高級な日本料理店など、昔と比べるとかなり遠い存在となってしまいました。普段食べるかぼちゃよりも甘みが薄く、日本食に向いています。

【西洋カボチャ】

普段私たちが食べる表面がツルッとしたカボチャも、ハロウィンのイメージが強い大きなオレンジ色のカボチャも、どちらも同じ「西洋カボチャ」の仲間です。甘みが強く、ほくほくとした食感が特徴であることから、現在では日本カボチャにとって変わり、こちらが主流となっています。

【ペポかぼちゃ】

きゅうりの仲間と思われがちな「ズッキーニ」ですが、実は立派なかぼちゃの一種。ペポかぼちゃは淡白な色でしゃきしゃきとした食感が特徴です。ズッキーニの他は「金糸瓜(そうめんかぼちゃ)」が分類されます。

「かぼちゃ」の由来は”あの国”の名前

日本に初めてカボチャが伝わったのは16世紀ころ。豊後(ぶんご:現在の大分県あたり)に漂着したポルトガル船からカンボジア産のカボチャの種を献上されたことが始まりです。名前の由来は諸説あるものの、伝来の際に「カンボジア」から「かぼちゃ」という名前に至りました。

写真は、カンボジアの隠れ名物「かぼちゃプリン」。なんとかぼちゃ本体にプリンが埋まってるという、ユーニークなビジュアルが印象的。いつか日本でも流行る日が来るかも…?

かぼちゃを”投げる”お祭り知ってる?

画像は公式サイトより抜粋:

https://www.punkinchunkin.com/the-competition/members-machines/

ハロウィンの起源がケルト人の収穫祭であるように、かぼちゃは秋の収穫を祝う象徴として、世界各国でお祭りが開かれています。その中でも一際変わっているのが、アメリカデラウェア州サセックス郡で行われる『World Championship Punkin Chunkin(かぼちゃ投げ世界選手権)』。

どんなマシンでも、とにかくかぼちゃを遠くに投げた人の優勝ということで、エンジニアや大工さんをはじめとする、ベテラン勢が腕に寄りをかけたマシンが勢揃いします。その様はさながら、投石機や戦車が集う戦場のよう…。

血気盛んな様相のイベントですが、もともとは児童虐待被害者のための非営利組織を支援する目的で始まった本イベントでした。残念ながら、近年はコロナの影響で中止が続いているようですが、youtubeや公式サイトなどでは、想像を超える機器の数々が閲覧できます。気になる方はぜひチェックしてみてください。

公式サイト:https://www.punkinchunkin.com/

参考:自作の巨大マシンでかぼちゃを飛ばすコンテスト(WIRED.jp)

カラダに嬉しいかぼちゃの栄養

・βカロテン:

抗酸化作用による、活性酸素(老化の原因の一つ)の除去

・ビタミンA:

目の働きを正常に保つ、粘膜を保護する、免疫力を保つ

・ビタミンE:

ホルモンバランスを整える、抗酸化作用、特にシミ・シワなど肌のトラブルに効果あり

・ビタミンC:

コラーゲンの生成、抗酸化作用、免疫力の向上、抗ストレスホルモンによるストレス緩和、生活習慣病予防

・食物繊維:

腸内環境の改善、大腸ガンの抑制、便通の改善

※βカロテンとビタミンEは、油と一緒だとより効率的に吸収できます

【親子でかんたんレシピ】かぼちゃのおやき

【材料(5個分)】

・かぼちゃ・・・1/4個(可食部250270gくらい)

・バター(マーガリン、サラダ油も可)・・・1520g

・はちみつ・・・大さじ1(砂糖小さじ2でも可)

・片栗粉・・・適量

【作り方】

①かぼちゃの種をくりぬいて洗い、耐熱皿にのせてラップをしてから、電子レンジ600W1分加熱する。

②包丁で切れるくらいに柔らかくなったら、一口大くらいに切って、鍋で茹でる。

③火が通ったら、皮を包丁で落としてボウルに移し、フォークなどで潰す。

④ザルでこして、片栗粉小さじ2、はちみつを加えて混ぜる。

⑤手で、直径5cmくらいに平たく丸める。

⑥片栗粉をまぶして、バターを熱したフライパンで焼く。

⑦裏面も焼いてできあがり!

【ポイント】

・焼く時はやわらかいので、しっかり片面を焼いてから、優しくひっくり返してください。

・バター、はちみつの代わりのものを使っても十分美味しいので、お子様の成長などに合わせてください。

・①の作業は、かぼちゃを包丁で切りやすくするだけですので、省略しても大丈夫です。

・お子様には、かぼちゃを潰す作業や、丸めて片栗粉をまぶす作業を手伝ってもらいましょう。

【お子さまにおすすめの理由】

・かぼちゃ自体に甘みがあり、最小限の材料でおやつになります。アレルギーのあるお子さまにもおすすめです。

・色鮮やかで、見た目も丸くて可愛い仕上がりなので、出来上がった時の見た目もお楽しみいただけると思います。

・かぼちゃが苦手な子も、見た目や味わいを変えて食べることで、徐々に慣れていくきっかけになるかもしれません。

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【親子でカンタンレシピ】トウモロコシたっぷりピザ

トウモロコシたっぷりピザの作り方

<材料(2人前)>

・とうもろこし・・・1本(実際に使うのは1/4本程度)

・ピーマン・・・1個

・ソーセージ・・・1本

・ピザ用チーズ・・・適量

・ピザ生地(既製品)・・・1枚

・塩・・・小さじ1(とうもろこしを茹でる用)

<作り方>

①とうもろこしのひげを取り、皮は2~3枚残してむく。

②とうもろこしが浸かるくらいの深いフライパンまたは、鍋にお湯を沸騰させておく。

③塩ととうもろこしを入れて、たまにとうもろこしを転がしながら5分ほど茹でる。とうもろこしが鍋に入りにくかったら、茎の部分を折るか切っておく。

④茹で上がったら、粗熱を取って皮を全部むく。

⑤とうもろこしを1/3にカットして、箸を使って縦に1列、粒を削ぎ落とす。

⑥1列取れたら、隣の列を横に倒すようにして外していき、1周して全部の粒をはずす。

⑦ピーマンを3mm幅くらいの輪切りに、ソーセージは5mm幅くらいの輪切りにする。

⑧耐熱容器に⑦を入れて、ラップをかけて電子レンジ600wで30秒ほど加熱する。

⑨ピザ生地にケチャップを塗って、⑥⑧をのせてチーズをかけたら、オーブントースターでチーズが溶けるまで焼いてできあがり。

<注意点>

・とうもろこしをはずす作業の1列目は難しく、また箸を使うので大人の方がやりましょう。その後は、手で指先を使ってはずすので、お子様にも手伝っていただけます。

・上手な外し方としては、とうもろこしの粒の根っこの部分から横に倒すようにするときれいに外れます。

・ピーマンが苦手なお子様には、緑の野菜として、茹でたブロッコリーやアスパラを使ってもOKです。

、ケチャップの代わりに、カレー粉をマヨネーズに混ぜた、カレーマヨ味でもおいしくなります。

<お子様にオススメな理由>

◎普段は缶詰のとうもろこしを使うことが多いかもしれませんが、実際に手で触れて、皮をむいたり、ひげをとったり、粒をはずしたりすることで、普段どの部分を食べているのかをよく知ることができます。

◎好きな具材を使って、自分でトッピングすることで「自分で作ることができた」という成功体験が自信につながります。

◎赤、黄、緑の鮮やかな彩で、出来上がりも楽しい見た目になります。

レシピ監修:広瀬彩夏(管理栄養士)

【親子でカンタンレシピ】スイカのフルーツポンチ

ウッディプッディ,食育クイズ,レシピ,親子,2022年7月,スイカ

材料

・すいか(皮なし重量)…250g

・キウイ…1個

・パイナップル(皮なし重量)…80g

・リンゴジュース…150ml

・砂糖…大さじ3

・水…150ml

・レモン汁…小さじ1

作り方

①スイカの皮を切り落とし、種をフォークで取り除いてから、一口大に切る。

②小鍋に、砂糖と水を入れて沸騰させる。

③①とレモン汁を加えて、3分ほど煮立たせる。

④汁ごと容器に移して、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。

⑤パイナップルを一口大に切る。

⑥キウイも5㎜幅にスライスして、型抜きする。余った部分は小さく切っておく。

⑦④のスイカを取り出し、型抜きする。

⑧器に⑤⑥⑦とりんごジュースを入れて出来上がり。

レシピのポイント

・型抜きをする際は、果物を気持ち大きめに切り分けましょう

・スイカは中心部に種が多いため、皮に近い方が使いやすいです

・キウイは堅すぎると型抜きが難しいので気をつけましょう

・パイナップルは繊維が多いため、お子様が行う際はリンゴだとよりカンタンでオススメです

レシピ監修:広瀬彩夏(管理栄養士)

編集:平子(ウッディプッディ)

おままごとで子どもの非認知能力を伸ばそう!

子どもが幼少期のうちから始める遊びが「おままごと」です。我が家の娘は1歳前から近所の児童館に通い始めて、おままごと遊びをスタートしました。はじめはおままごとの食べ物を口に入れて舐めるなど本来の遊び方とは程遠かったですが、徐々に野菜や果物を覚えたり、色を覚えたりと、様々な学びのきっかけになりました。

これまではテストの点数や偏差値など数値化された“認知能力”が重視されてきましたが、近年では幼児教育において、単純な数値などでは測れない「非認知能力」が注目を浴びています。

非認知能力とは、認知能力とは違って、単純に数値化できない能力で、自己肯定感や精神力、発想力などが挙げられ、子どもの将来や人生を豊かにする力と言われています。そして、おままごとの一番の魅力とも言えるのが、そんな非認知能力の一つである「子どもの発想力を豊かにする」ことです。発想力は親が子どもに教えて育つものではないため、生活や遊びの中で育むことが大切です。

子どもの発想力を豊かにするおままごと遊びのポイント

1.質問が子どもの発想を促す

おままごとはごっこ遊びなので、お料理のように単純な動作を再現するものから、レストランなど複雑なシチュエーションに基づくものなど、遊びの幅は広いものです。しかし、子供の語彙力だけでは、遊びの広がりには限界があるかもしれません。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など基本的な言葉は知っているものの、それ以外の言葉遣いや何を話すかまでは分かりませんよね。

そんな時、親が「こうしよう」と設定を決めてしまうと、子どもの発想が限られてしまいます。なので、土台となるシチュエーションは子どもにまかせつつ、親が子どもに様々な質問をおこなってみてください。質問をすると、しっかり考えて答えが返ってきて、それが遊びの世界を広げてくれます。子どもの自由な発想で、思いもよらないようなおままごとがスタートするはずです。親が遊びを引っ張るのではなく、子ども自身が広げるお手伝いをしてあげる意識が大切です。

2.正解はあえて教えない

子どもがおままごとで料理をするとき、あえて正解を教えないことで、自由な発想を活かした遊びが生まれます。例えば、子どもが「ハンバーグを作ってあげる!」と言えば、ハンバーグに必要な材料や作り方を教えてあげたくなりますよね。確かに、少し大きくなって料理の手伝いが出来るようになり、本格的に知りたい!と本人が成長すれば、教えてあげるのも良いと思います。

ですが、今は自由な発想を楽しめるおままごと遊びの時間。小さいうちは「ハンバーグってどうやって作るの?」「何が入っているの?」など、正しい知識を与える前に、子どもの発想を引き出すような問いかけを行ってみましょう。きっと珍回答が多発すると思いますが、想像力がフルに活動する時です。正しいことを教えることは「知識(=認知能力)」につながりますが、幼児期は特に子どもの「発想力(=非認知能力)」に着目してみてはいかがでしょうか?

3.知識は量より着眼点

今はインターネットで瞬時に様々な知識を得られる時代です。しかし、発想力をはじめとする非認知能力は、日々の生活の中で徐々に育まれるもの。そこで、最後のポイントでは、単なる知識の獲得ではなく、「どこに着目するか」を意識して遊ぶことをおすすめします。

たとえば、おままごとならほぼ必ず登場する「野菜」や「果物」。ぱっと見の見た目は知っているけれど、ほとんどのおもちゃは中身まで描かれることはあまりありませんよね。外側と同じ一色になっているか、マジックテープなどがあってそもそも中にデザインがない場合がほとんどだと思います。

そこでオススメなのが、私も使っているウッディプッディ】のおままごと。マグネットが中に埋め込まれているため、断面にも本物に近いデザインが施されているのが特徴的です。他のおもちゃと違うところは、「この野菜は切ってみるとどうかな?」「どんなふうになってると思う?」と、子どもの想像や発想を促す遊びができること。もし本物に触れる機会があれば、実際の食材の切り口を見せてあげると、遊びの経験との結びつき、それが知識や食に対する興味を促します。

このように同じ知識でも、正しさや即効性だけを重視するのではなく、一見他愛のないことでも、ユニークな着眼点を通した知識や経験は、非認知能力に大きく貢献します。何を知るかではなく、どこに着目するかを意識することで、子どもの発想をさらに広げ、ひいては柔軟な発想や価値観に結びつくかもしれません。


いかがでしたでしょうか。

子どもが大きくなるにつれて、テストの点数や偏差値など認知能力にフォーカスされる機会がどんどん増えることでしょう。しかし、幼少期は人としての基礎的な能力である「非認知能力」が大きく伸びる非常に大切な時でもあります。そしておままごと遊びは、そんな非認知能力の向上に大きく貢献します。おままごと遊びは子どもの発想力でどんな世界でも作り上げることが出来るのです。ですから、親の声掛けが大切といいましたが、時には一歩引いて、子どもの様子を眺めたり、サポートを最低限に抑えつつ子どもの発想に身を委ねる時間を持つことをお勧めします。

幼少期は子どもが何でも知りたい時期なので、何でも答えを教えたくなるものですが、答えに行き着くまでの「過程」を一緒に楽しめる器量こそ、結果的に子どもの成長に大きく寄与するのかもしれません。

ライター:節子日記

知育ブロガー・インスタグラマー。3歳児を子育て中。6学年先の学習をやっている我が子の子育て経験をもとに、幼児教材・知育玩具・絵本など幼児教育に関することを発信中。子供と向き合い子供の可能性を引き出すことに活かしてもらえるような投稿を運営。

ブログ:https://setsukodiary.com/

インスタグラム:
https://www.instagram.com/setsukodiary/

【ベテラン保育士直伝】片付け上手な子どもが育つ「3つのコツ」

「片づけなさいって何回言っても動いてくれない・・・」

「散らかしっぱなしで、言われないと片づけない・・・」

「保育園(幼稚園)では片づけてるって言われるのに、うちではどうしてやらないの?」

これまで、たくさんのお父さんお母さんから聞いたお悩みです。

子どもが片づけをしない、片づけが続かない理由はいくつかあって、簡単に決めることはできません。その日、その時によって理由が違うこともあるので、理由を突き止めるのは難しいですよね。

片付けに関する問題は当然人それぞれですが、保育士として長年子どもたちの「片付け」というテーマに接する中で、私が感じた一つの核心的な原因があります。

それは「子どもは片付けが何なのかわからない」ということです。

「伝えたつもり」は誰もが陥る危険なワナ

拍子抜けするほどシンプルな理由ですが、だからこそ忘れがちなのが「大人側が伝えたつもり」になっているということ。

大人同士なら、「これからご飯を食べるから、テーブルにものがない方がいい」「お客さんが来るから、綺麗にしなきゃ」など、片付けの必要性についてある程度認識が共有できるからこそ「片付けて」の一言で全てが伝わります。

その生活に慣れてしまうと、そもそもの共通認識が皆無の子どもに対しても、同じ感覚で「片付けてね」と軽い一言で済ませてしまいます。当然子どもにはわからないので、伝えたにも関わらず散らかりっぱなしの状況にイライラして、つい声を上げたり、どうしてダメなの?と疑問に思ってしまうこともしばしば。

「片づけなさい!」いう言葉はわかっても、『片づけ』が何を示すのか理解できていないのなら、それは「伝わった」とは言えません。「え、何回も目の前でやってるのに、まだ分からないなんて!?」という気持ちもよくわかりますが、少しだけ考えてみてください。

大人がやっていることは見て知っているけれど、それが『片づけ』だとは思っていないかもしれません。そもそも、おもちゃを箱に入れる、棚に入れるという行為と「片づけ」という言葉が、子どもの中でイコールになっていないかもしれません。

「ねこ」を例に考えてみましょう。お母さんが、1歳の子どもに絵本のネコを指さして「にゃーにゃーかわいいね」と言ったとします。すると子どもは「この絵はにゃーにゃーと言うんだな」となんとなく覚えます。

この経験を通して大人は「猫=にゃーにゃー」として伝わったと思いがちです。しかし実際のネコを見て「にゃーにゃーだね」といっても、子どもにとっては「何言ってるの?絵じゃないじゃん」「どうしてお母さんはアレをにゃーにゃーと言ってるんだろう?」と、頭の中で即座に結びつけることは不可能です。

そういたた場合、大抵の大人は「ほら、この前絵本に出てたにゃーにゃーだよ!」「あれが本物のにゃーにゃーなんだよ!」と、記憶と現在の状況をイコールで結びつけて、子どもに理解を促すと思います。最初は解らずとも、同様の経験を繰り返すことで、子どもには「絵本とこれが同じもので、にゃーにゃーというんだな」と徐々に理解が深まり、やがて猫をみると「にゃーにゃー」と自分で判断することができるようになります。

「名称」と「行為」がバラバラになっていませんか?

このように子どもは、周囲のサポートと共に何度も同じことを繰り返すことで、少しずつ物事に対する理解を深めます。ある名称と、自分が見聞きしたもの、その別々の記憶を結びつけることで、初めてものと名前が一致します。

さて、片付けに話を戻しましょう。片付けという「言葉」と「行為」、それらは子どもの中で十分に結びついているでしょうか?子どもの頭の中でイコールで結びつけられていないまま、その理解を強要していないでしょうか?

…と言われても、即座に判断・行動するのは難しいですよね。そこで、私が保育園で過ごした経験に基づいて、効率的な声かけのポイントをご紹介させていただきます。

3つのコツを意識するだけで、子どもの理解がよりスムーズに

1.最もシンプルな言葉を選ぶ

2.具体的に伝える

3.フィードバックを忘れない

1つ目のコツが「簡潔な言葉選び」です。

「片付け」という言葉は一見シンプルに見えますが、「いつ・何を・どこに・どうすれば」いいのか、それは相手に委ねられてしまっています。その認識が不十分な子どもにとって「片付け」という言葉は大雑把すぎるので、より簡潔な言葉で伝えてあげましょう。

例)

「おもちゃを片づけようね。」

「ブロックをおもちゃ箱に入れようね。」

ここでは「おもちゃ→ブロック」「片付け→箱に入れる」と言い換えました。言葉のチョイスひとつで、やるべきことが誰にでも分かるようになります。

次に、2つ目のコツが「具体的に伝える」です。

ブロックを箱に入れれば良いことが分かりました。しかし、子どもにとってはまだ遊び足りないかもしれません。そもそも、出しっぱなしにした方が後ですぐに遊べるので、片付けの必要性が理解できないかもしれません。そこで、こんな伝え方はいかがでしょう?

例)

「ブロックをおもちゃ箱に入れようね。」

「今からご飯を用意するから、それまでにブロックをおもちゃ箱にしまってくれる?」

ここでは「ご飯が食べられる=片付けの目的」と「それまでに=時間」の2つの情報で、より具体的に伝えました。こうすることで、お片付けをすることのメリットや、いつやるべきなのかが示すことができました。

そして、最後のコツは「フィードバックを忘れない」です。

お父さんお母さんのメッセージを受け取り、ブロックを箱に入れて無事お片付けを終えました。しかし、子どもはまだそれで完了かどうか分かりません。自分がわかる範囲で行動したけれど、それで良かったのか、これで終わりなのかは分かりません。そこで、お片付けを終えたお子さんに、もう一言だけ声をかけてあげましょう。

例)

「キレイにお片付けできたね!」

「〇〇ちゃん(くん)がお片付けできたから、みんなでご飯が食べられるよ〜!」

ここでは、子どもに「片付け」という言葉を用いて「正解」を伝えることで、ここまでの行為が「片付け」だったこと、それが正しい行為だったことを伝えました。また、2つ目のコツで伝えた「ご飯を食べる」という目的が達成できたことを示すことで、子どもに達成感を感じさせ、片付けに対して意欲的になる言葉をかけました。

いかがでしょう。ちょっとした言葉選びのコツを心がけるだけで、コミュニケーションが見違えるほどスムーズになります。さらに、しっかりと理解することは、自分一人で行動できる「自信」につながり、そこで積み重ねた「達成感」はやがて「自主性」を育みます。

このように、適切な言葉による伝達は、片付けの習慣だけでなく、子ども自身の成長にも大きく貢献します。

主役は子ども、親は脇役。

「そもそも大人が片付けた方が早いんじゃない?」

その気持ちはとてもよく分かりますが、お片付けの主役を担うのはあくまで子どもであり、お父さんお母さんは脇役に徹しましょう。

片付けるという目的だけを考えれば、大人がやった方が格段に早いし、仮に子どもが片付けに着手できたとしても、もどかしいからと手出し口出ししたくなるもの。

しかし、効率を重視するあまり大人が出しゃばりすぎると、子どもの成長の機会を奪ってしまいます。

脇役の役目は、主役を輝かせることですよね。子どもが片づけの中で学習して、理解していくために、大人は環境を整えて、時間を確保して、必要なアドバイスをするのが役目です。もし量的に難しい場合は、少しだけ片付けて、あとはあえて子どものために残しておく。時間がかかりそうな時は、気持ち早めに声をかけて、じっくりお片付けに取り組める余裕を作る…など。

慣れないうちはすごく大変だと思います。とにかくもどかしい!時間がかかる!簡単に思えて、実はとっても難しい。ただ、子どもが学習して、自分から動いている姿を見たら苦労なんて吹き飛びます。「ガマンして良かった!」と思えることを保証します。

まとめ:お家だからこそできる、子どもに合わせたコミュニケーション

保育士として働いていると、よく保護者の方に「園では片づけられるって聞いたのに、うちでは全然やらなくて」という嘆きを耳にします。

「できるなら家でもやってよ!」という気持ち、よく分かります…。でも、大人が職場と家で全然違うように、子どもにとっても園と家は子どもにとって全く別の環境。園でできたからといって家庭でやるとは限りません

保育士は子どものプロですから、声を掛けるタイミングや環境の調整がうまいんです。さらに、集団行動ならではのメリットも少なくありません。それと同等のクオリティを家庭で求めるのは、まず不可能です。

しかし、安心してください。逆に家庭では、お父さんお母さんは、園では見えない子ども一人一人の性質をよく理解していらっしゃいます。自身の子どもだからこそ伝わるコミュニケーションは、当然ながら私たち保育園の先生には真似できません。

成長すると、子どもはどんどん大人から離れていくものです。一人でできるようになってほしい!という気持ちは分かりますが、そんなに急がなくても大丈夫です。そのうちに大人が寂しくなるくらい、子どもは大人の手を必要としなくなっていくものです。

お子さんとじっくり遊んで、ゆっくり一緒に片づけて、お子さんにとって分かりやすい片づけの説明をしてあげてください。

ライター:あき(保育士)

20年以上の経歴を持つベテラン保育士。述べ数千人以上の子どもたちと過ごしてきた実績を持つ。子育てにおいて、子どもだけでなく大人自身も自己肯定感を持って取り組むための情報発信・サポートなどを行なっている。

【子育て世帯必見!】子どもの片付け習慣を育む6つのコツ

  • Evgeniia/stock.adobe.comみなさんこんにちは!これまで0歳から5歳まで、数千人の子どもたちと過ごしてきた保育士、あきと申します。

     

    長い保育士生活の中で、お父さんお母さんからよく尋ねられる質問の一つに、「どうやったら片づけができるようになりますか?」というものがあります。このコラムを読んでくださっている方も、少なからず同じお悩みをお持ちなのではないでしょうか?

     

    そこで、初めての投稿となる今回は、保育の現場でも使われている考え方に基づいた「子どもの片付けの習慣づけ」に欠かせない基本的な6つのポイントをご紹介します。

 

 

1.片づけを「子ども目線」で説明する

Everngeria/stock.adobe.com

 

「片付ける」ことは私たち大人にとってごく日常的な行為。しかし、子どもたちにとってはどうでしょう?

 

ブロック、電車のおもちゃ、画用紙と色鉛筆など、それぞれをどこに置けばいいのか、なんでそんな面倒くさいことをする必要があるのかなど、子どもにとっては「片付け」に関する様々な疑問を「片づけなさい」の一言で理解するには限界があります。

 

ですから、まずは「片付け」とはどんなことをすればいいのか、「片付け」によってどんないいことがあるのかを子どもたちに分かりやすい言葉やお手本で丁寧に説明するところから始めましょう。

 

・ブロックはこの箱に全部入れてもいいよ。

・電車はそこには入らないから、別の箱にしまおうね。

・片付けるとスッキリするから気持ちいいね!

・片付けしてくれたから、ここでお昼寝できるね!

 

「片づけ」の流れが身につくまでは、大人が一緒に片づけてあげてください。そうすることで、子どもは楽しんで片付けに取り組めますし、子どもがどの程度片付けができるようになるかを近くで観察できます。「そろそろ一人でできそうかな」と感じたら、あとは子どもに任せるようにして、大人の出番を少しずつ減らしていきましょう。

 

2.片付けを「楽しい時間」にする

Evgeniia/stock.adobe.com

 

みなさんは、片付けを「楽しんで」いますか?

 

子どもがいつまでも片づけに取りかからないと、ついつい「早く片づけなさい!」と叱ってしまうこともありますよね。でも、それがむしろ子どもを片付けから遠ざけてしまう原因になっているかもしれません。

 

子どもは正直ですから、ネガティブな印象があることは避けたがります。子どもが片付けをしないからと一方的に注意し続けるほど、子どもにとって「片づけ」は楽しくない時間として認識され、余計に片付けから遠ざかってしまいます。

 

反対に、子どもはポジティブな印象があることには積極的です。それを利用して「片づけ」が楽しい時間だと思ってもらえれば、ちょっと声をかけるだけでどんどん片づけられるようになりますし、いずれは何も言わずとも片付けが習慣として身に付くでしょう。

 

「楽しい時間」と感じてもらうには、片づけ用に大好きな音楽を流したり、終わったら別の遊びやおやつを約束したり、自分で片付けに取り組めたことを褒めてあげたり、各ご家庭のスタイルで、お子さんに合わせた楽しい要素をプラスしてみてください。

 

3.収納用具は「子どもの身体」にあわせて選ぶ

Pixel-Shot/stock.adobe.com

 

大人と子どもでは体の大きさも力も違うので、扱いやすい収納用品も異なります。

 

子どもの力だけで片づけをできるようになるためには、子どもの体に合わせた適切な収納用具を選ぶことが欠かせません。

 

収納ケースを例に挙げるならば、

・軽い素材のもの

・取手や持ち手が分かりやすいもの

・子どもが一人で持てるサイズ

・おもちゃに対して体積にゆとりのあるもの

といった要素を含むものを選びましょう。

 

一点注意してただ着たいのは、中に入れるおもちゃを想定して選ぶことです。せっかく片づけたのに、重くて持ち運べない、出し入れがしづらいといった要素は、むしろ子どもを片づけの習慣から遠ざけてしまいます。

 

おもちゃの量やサイズに対してゆとりがあることで、子ども自身片付けに取り組みやすくなり、取り組もうという自発性や意欲を育むことにも繋がります。収納用具は、子どもが日常的に取り組める手軽さを意識して選ぶことがポイントです。

 

4.おもちゃの「適量」を心がける

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「片付けはするけど、最後まで集中力が持たない」というお子さんは、もしかすると「おもちゃの量」に問題があるのかもしれません。

 

子どもの集中力は、大人に比べるととても短いものです。大人であれば難なく片づけられる量のおもちゃでも、子どもにとっては数が多過ぎて途中で限界がきてしまいます。もしくは、数量はそこまででなくとも、種類が多いとそれだけ仕分けや収納場所も増えてしまうため、結果的に子どものエネルギーをたくさん使ってしまいます。

 

対策としては、おもちゃそのものの量を改めて見直すことが大切です。とは言え、子どもにとってはどれも大切なものかもしれません。そんな時は遊び終わるまで放っておくのではなく、遊びの途中で一旦手を止め、使い終わったものや使用頻度が少ないものを片付けてから別の遊びに移るよう声をかけたり、大人の人が手伝ってあげましょう。最後にいっぺんに片付けるのではなく、一度に使うエネルギーを分散することで、たくさんのおもちゃの片付けにも取り組めるかもしれません。

 

5.お気に入りには「特等席」を設ける

Pixel-Shot/stock.adobe.com

 

子どもは目に入るあらゆるものに興味を持ちます。

 

当然、見える場所におもちゃが置いてあれば「あれもこれも全部遊びたい!」と次々と引っ張り出してくるでしょう。しかし、それでは片付けが大変になってしまう一方です。適量のおもちゃを集中して遊ぶためには、収納ケースは中身が見えない素材にするか、おもちゃを見えない場所に片づけるのがオススメです。

 

ところが、一方的にしまうだけではかわいそうですよね。お気に入りの一品は常に身近なところに置いておきたいもの。それは大人でも同じですよね。

 

なので、特にお気に入りのおもちゃはよく見える場所=特等席に置いてみてはどうでしょう。特別な場所ですから、あくまでも限られたスペースに留めることが大切です。広くすると、あれもこれもと飾りたくなり、結果的に散らかってしまっては本末転倒です。数あるおもちゃから本当のお気に入りを選び出すというのは「心の中の整理」であり、実際のお片付けにもつながる大切な心がけです。

 

6.子ども自身の頑張りを信じる

Studio Romantic/stock.adobe.com

 

片付けに限らず、習慣づけとは一朝一夕では成し得ないもの。特に、子どもはその日その時の気分や体調に大きく左右されるので、きっとうまくいかない日の方が多いかもしれません

 

当然のことながら、初めから子ども一人で何かを成し遂げることは不可能です。まずは無理をせず大人がサポートしながら少しずつ片づけの習慣に触れていきましょう。そして心身の成長と共に自立心が育ち、いつしか大人の手を借りずとも、お片付けができるようになります。

 

「自分でできた!」という感覚は、成長する上で不可欠な経験です。ですから、たとえ時間がかかっていたとしても、やる気を見せている時は、お子さんを信じて任せてあげてください。そして、できた時はたくさん褒めてあげましょう。片付けの習慣とは、大人でさえ身につけるのが難しいものです。

 

「一人で全部できたよ!」

 

自慢げに教えてくれる子どもたちの表情は、とても誇らしげに輝いています。そんな子どもの姿が増えてくれたら、とても嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

ライター:あき

20年以上の経歴を持つベテラン保育士で、述べ数千人以上の子どもたちと過ごしてきた実績を持つ。子育てにおいて、子どもだけでなく大人自身も自己肯定感を持って取り組むための情報発信・サポートなどを行なっている。