いよいよ年の瀬、オープンまであと2か月

― いよいよ年の瀬、オープンまであと2か月 ―

ついに12月。
一年の終わりとともに、ウッディプッディの物語も大きな節目を迎えようとしていました。
オープンまで、残された時間はたった2か月。

でも――まだ何ひとつ、完璧にはできていない。
焦りと不安が、毎日のように押し寄せてきます。

1️⃣商品

中国の工場から、ようやく見本が届きました。
スタッフ全員で集まり、一つひとつ丁寧にチェック。
最終の仕様を決め、何とか1月の船積みに間に合わせる段取りを整えました。

しかし、初回生産は200個単位。
工場側からは「これじゃ赤字だ」「人件費も出ない」と不満の声。
でも、ここで折れるわけにはいきません。

「最初から利益なんて考えるな。夢を信じろ!」
――そう心の中で叫び、自分自身を奮い立たせました。

2️⃣スタッフの挑戦

店舗スタッフ5人が中国の工場へ出張。
実際の製造現場を見て、ものづくりのリアルを学んでもらうためです。
ただ、ほとんどの社員にとって工場を訪れるのは初めての経験。
「大丈夫かな…?」と内心ハラハラしながらも、
きっとこの経験が彼らの成長につながると信じて送り出しました。

3️⃣店舗内装

店内はようやく70%ほど完成。
木の香りが漂い、少しずつ「ウッディプッディらしい空間」が形になってきました。

しかし、店舗運営には家庭とは比べものにならないほどの設備が必要です。
300坪もの広さに、天井には大型エアコンを4台設置。
このときはまだ――
そのエアコンの電気代が想像を絶する金額になるとは、誰も知りませんでした。

4️⃣契約、契約、また契約

警備会社、駐車場、電気保安協会、自動ドアのメンテナンス会社…。
次々と契約書に印鑑を押しながら、
「これで本当に間に合うのだろうか?」と胸がざわめきます。

不安、不安、また不安。
まるで心が押しつぶされそうになる。

それでも――
最後はいつもの言葉で、自分を奮い立たせました。

「何とかなるさ。きっと何とかなるさ。」

そう信じて、また前へ。
木の香りに包まれながら、私たちは未来へと歩き続けました。